エディの映画レビュー

徒然なるままに新作映画やDVDのレビューをしています。

シン・ゴジラ

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いらっしゃいませ!エディと申します。

 

ここ2日disりレビューばかり書いてきましたが今日は違います。

 

そう、ベタ褒め!!

 

シン・ゴジラ感想レビューまいります!!

 

 

以降ネタバレ有りなので悪しからず

 

 

 

★あらすじ

日本、海上、漂流した一隻の船を発見。そこには綺麗に揃えられた革靴

「好きにしろ、私は好きにした。」という意味深な遺書があるだけだった。

 

 

遺書の内容はうる覚えです。すみません。

 私はこのゴジラのゴの字も出ていない冒頭つかみの部分でワクワク感が高ぶり溢れ出ました

 

 

 

★僭越評価

120点!(100点満点中)

 

マックス超えてるじゃないかという。

それほど面白かったのです。

 

 

しかしこの傑作を上手く凝縮して伝えられる自信がありません^_^;

なので冒頭だけ!

 

ゴジラはファンタジーです。映画のキャラクターなのです。

実際にあんなものいたら日本捨てます。

それはわかりきってますよね。

 

はずなのに!

 

舞台となる日本がとことんリアルに描かれているんですね

庵野監督が好きそうなヘリや機体、兵器、キャラの紹介などは画面いっぱいに正式名称並べてリアリティを演出しています。

これからゴジラと戦う日本政府、このどちらも実際に存在しているかのように描かれているんですね。

このゴジラも政府の各キャラの立ち位置・掘り下げに成功している時点で良作確定なのです。

 

 

では少しだけ内容を。

ドライブレコーダーの視点で物語は続きます。

海底トンネルを走る車。普通に運転しています。

しかし突然目の前の天井が割れ大量の血のような液体がなだれ込みます。

もう、ホラーです。パニックになる運転手。

 

そこで場面は変わり政府の会議。

対応に追われる政府。

野次馬が撮った映像に巨大な背びれが映ります。

 

状況説明とそれに対応する政府の構図をテンポよく見せています。

 

最初は海底トンネル事故として処理する政府。

そこである男が、これは巨大生物の仕業じゃないかと

 

 

しかし、当たり前の反応ですが、そんなものは居ないとばかりに

政府は形式だけの会議を続けます。

 

この対比がリアルとファンタジーを上手く結びつけていきました

 

物語において世界の常識から飛び出た思想を持つのが主役です。

またこいつ変なこと言ってるよ。と周りの呆れ。

その通りなのです。

舞台はまんま日本。

そんな平和な日本で、巨大生物のせいだと発言する男、矢口は頭がおかしいのです。

 

しかし、その妄言は現実に。少しづつ見せていくゴジラの片鱗。尻尾。

驚く政府。認めざるを得なくなります。

ここで矢口というキャラの信憑性が一気に高まるわけですね。

そしてこの映画はこの矢口が主人公だとわかるわけです。

ゴジラがメインなのは置いておきます。)

 

 

かくいうゴジラは、

これもさすが庵野監督自身の性癖とリアリティを上手く噛み合わせてました。

 

初上陸したゴジラゴジラではないのです。

まるで魚。そりゃ海の生物ですから魚ですわ。と言わんばかりに魚に足が生えた巨大生物でした。

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ええ?これがシンゴジラなの?

目がクリクリしてて、アジの目をしたおたまじゃくしみたい・・・。

 

そのまま町を破壊していきます。

 

あの恐竜のようなゴジラを見に来たんだけどなぁ、、、。

 

 

と、思っていた矢先に。

そこから陸に上がった魚は何をするか。

立ち上がるんです。

 

 

そう進化です。

作中では第3形態と表現していました。

 そうか!!姿を変えるのか!!!

体はゴジラです。しかしまだお目目はクリクリ。

 

まだまだ進化するのです。

私のボルテージはウナギのぼりです。

いやーーー、リアル!

盲点つかれました。

そりゃテンプレゴジラがいきなり出てきたら普通おかしいもんな。

人間が魚から進化したようにゴジラもまた進化を遂げていくのです。

これでゴジラというファンタジーなキャラを一気にリアルに持って行きました。

 

その後ゴジラはそのまま町を破壊し続けるのかと思ったら、海に帰ります。

その謎も面白いんですね。

 

あの巨体のエネルギー源はなんなのか。

なぜ海に帰ったのか。

そこが冒頭の遺書を残した人物とつながってくるわけですね。

 

ここから石原さとみが出たり、政府案と矢口案の2策でゴジラを対処しようとし、政府のグダグダ感、矢口案のチームキャラのインパクト、作戦名、大量に出てくるにもかかわらずわかりやすく、かつ魅力的なキャラクターたち、新しい政府の発足、ゴジラのチート具合、アメリカ軍、国際連合軍が出てきたりとワクワクが常に止まりませんでした。

 

そして全てに繋がる原爆を東京に、また日本に、投下するのか、否か。

 

全てがリアルに描かれて常に興奮していました

まぁ、今思えば疑問点も幾つかあったのですが、そんなことに気づきもせずに純粋に楽しめました。

 

 

是非!これは映画館に駆け込んで欲しいです。

まだやってるのかな?

音楽も庵野監督、シンエヴァの前にシンゴジラ作ってごめんなさいと言わんばかりにエヴァのテーマを使ったりしてました。笑

早くシンエヴァも見たいですが許します。笑

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

ではまた。

 

映画 聲の形

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いらっしゃいませ!エディと申します。

早速先日公開された映画「聲の形」感想レビュー始めます!

 

 

では、以降ネタバレ有りなので悪しからず

 

 

 

★あらすじ

日々の退屈が嫌いな男子小学生石田将也の元へ転校生が。

耳の聞こえない転校生西宮硝子は格好の遊び場だった。

 

 

★ズバリ観るべきか

個人的に観たら損しか生みませんでした

観ない方がいいです。

 

一緒に観に行った友人は良かったと言っていたので参考までに!!!(これ大事)

 

 

★一言でいうと

原作のキャラ全員出して、原作の良いところ全て見せようとして、全てが中途半端になってしまった。

 

です。

 

またまた僭越ながら一つの参考までに点数をつけさせて頂きます。

 

 

20点!!(100点満点中)

 

 

うーーー。申し訳ないです(笑)

 

正直、どうしてここまで改悪できたのかと・・・。

監督はけいおん」や「たまこま」の山田尚子さん。

この二つは大好きです。特にけいおんの影響でアニメの世界にどハマりし、バンドも始めたほどです。(笑)

そして原作の漫画も大好きで、毎週マガジンで読んで、単行本も買って、、って程です。

 

そのため、映画も楽しみにしておりました。

ほわほわ日常系の山田監督がいじめという重い問題にどう向き合うのか。

楽しみだったのです。

 

映画のストーリーは原作と概ね同じですが、映画制作の部分がカットされていたりラストが文化祭で取り巻きと歩く所で終わるものでした。

 

それはそれで良いと思います。

原作と映画は別物。

そこは理解しているつもりです。

一応、保険のために。(笑)

 

 

 

まず、冒頭つかみの場面でクライマックスのシーン見せる

これは良かったです。これから起こる事のフラグをまず見せる。

連載漫画では使えない手法ですから。

良いと思います。

 

その後小学生編に移ります。

ここからが酷かった

 

全体的にぬるま湯に浸かっているような。

石田がヒロインの西宮をいじめる黒歴史。高校生の石田の根幹を作る非常に大事な場面

 

小学生時代から物語を始めるのなら、ここはしっかり見せなければならないと思うのです。

 

悪い奴だなぁという印象は確かに受けました。

しかしそれだけです。原作のような退屈な日々が嫌いだからゲームが好き、度胸試しが好き、珍しいものが好き。だから耳が聞こえない転校生に興味が湧くのは至極当然!!

 

という男子あるあるを表現できてません。

ただのクソな悪いいじめっ子。という印象です。

この石田というキャラを掴みきれて無いのが致命的でした。

 

 

しかもそこから、ナゾカットを挟み最後、石田自身がいじめられ机の落書きに西宮が転校してしまってから気づくシーン。

全く感情移入ができませんでした。

いじめていた石田がいじめの対象になる。

 

ここも徹底的に見せて、感情移入させないと高校生になって自分の過ちに気づき、西宮に贖罪しようと言う石田の心の変化が受け入れづらいだけです。

 

さらに西宮も、なぜいじめられているのに石田の机を拭くのかなど

その優しさが気持ち悪いとさえ感じてしまいました。

 

 

映画という短い時間で全てを見せようとするなら構成の練りが必ず必要になって来ます。

ただ時系列通りに物語を進めていってもキツキツになるのは目に見えていたはずです。

 

それならば高校生から物語を始めて西宮や結弦に出会うたび小学生のトラウマに苦しむ展開にした方が、いじめてきた相手だけど、今は違うんだ。という心の変化が分かりやすかったのでは無いかと思います。まあ素人の意見ですが。

 

この時点でこの映画への期待は消え失せました。

 

 

 

更には一番大事な感情移入への導入をほったらかしたくせに無駄が多かったと思います。

・キャラを無理に出しすぎ。

・よく分からない風景のカット。(絵は素敵)

・演出。

 

これらを描く前に石田と西宮を掘り下げろと。

 

高校生編で出てくる爽やかイケメン真柴くん。

作中映画制作しないので必要無いです。

彼は自身もいじめられた経験がありゆえにいじめを嫌悪する、ザ主人公タイプの素敵なキャラ。原作では好きです。ここまで映画で見せるなら出してもいいと思います。

ですが全く機能して無いです。

小学校の先生もぬるい。

佐原さんも植野との関係もほとんど描いてないため、佐原さんも機能してません。

キャラの掘り下げが全くできてないのに吊橋でみんなが喧嘩しても全く何を見せられているんだという感情しかでませんでした。

 

 

 

うーん。前後編わけるとか、オリジナルストーリーにするとか、なんかこう・・・もっと面白く見せられた筈なんですよね・・・。練りが甘すぎるとしか言えないです。

 

ちょいちょい挟む石田の照れたセリフも浮きすぎて寒かったです。

 

いじめのテーマは深く触れず、かと言って恋愛重視かといえばそうでも無い。人と繋がることを見せたいのかと思えば、人との繋がりが途絶えた小学生編の見せ方が酷い。

どうして映画化までしたのか謎とガッカリ感しか残らない映画でした。

 

 

あ、でも音楽は良かったです。

ピアノの音がメインだったのですが、こもったようなノイズが混じった音。

綺麗な筈のピアノの音が少し汚く聞こえるという聴覚演出は素敵でした。

 あと高校生石田の声。ぴったりでした。

小学生石田は好きな女優さんなのでノーコメントで!(笑)

あと植野のキャラデザがめちゃくちゃ可愛かったです。目が凄かった。(笑)

 

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★終わりに

山田監督はほわほわ日常系の作品が天職。

原作の漫画は超絶面白いので是非そちらをオススメします!

 

 あとこれ。この特典の番外編漫画はとっても良かったです!ほっとしました。

これ見るために映画館に足を運ぶのはありかも(言い過ぎ?)

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最後まで読んで頂きありがとうございました!

 

ではまた。

 

 

君の名は。 

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初めまして。エディと申します。

簡単に自己紹介だけしておきますね。

 

映画好き。

 

以上です。もはやこれ以上の情報は蛇足でしょう(笑)

では、早速映画「君の名は。」の感想レビューに移ります。

 

もちろんネタバレ有りなので悪しからず。

 

 

★あらすじ

田舎暮らしの神社の娘と、都会暮らしの男子高校生が夢の中で入れ替わり、次第に相手に興味が沸いてきて・・・という話です。

 

 

★ズバリ観るべきか

結論から言います。一回くらいは映画館で観たら良いんじゃないかな?と思います。

 

この初レビューで、リピーターが続出している程大ヒット中の偉大な映画に向かって失礼なのは重々承知です。

でもいいのです。それが感性なのです。(これ言えば何でも通る気がするのは内緒)

僭越ながら一つの参考までに点数を。

 

75点!!(100点満点中)

 

 

自分の中で点数を刻んでいったのですが、意外と高得点で自分でびっくりです。

この映画を一文で表すと、

つかみのインパクトと映像美で魅せた高校生ホイホイ映画です。

 

 

私はyoutubeに上がっていた予告を見て期待しまくりワクワクが止まらない状態で観覧日を待っていました。

なんせ異性の体に入れ替わって目が覚めるまで何でもし放題なんて、なんて夢物語なんでしょう。

それを綺麗すぎる映像美で観れるのです。最高じゃないか!・・・と。

 

 

ただ、待つことができない私は同じくyoutubeにて公開されているRADWINPSの「前前前世」をひたすら聞き続け期待で胸躍らせていたのです。

 

しかし、それがいけなかった。

 

 

この曲の歌詞、、ネタバレだったらどうしよう。

 

 

不安がよぎり、そして的中。

 

君の(ヒロインの三葉)前前前世(三年前)から僕は 君を探し始めたよ

そのぶきっちょな笑い方をめがけてやってきたんだよ(三葉に会いに村に出向く)

 

君が全全全部なくなってチリヂリになったって

(隕石の破片の衝突により村ごと全部なくなって散り散りになって死んでしまっていた)

もう迷わないまた1から探し始めるさ むしろ0から宇宙を始めてみようか

(死んでしまった過去を消すために過去を変えよう)

 

 

ね?

 

 

ちょっと予想通りすぎて笑ってしまいました。

でも大事なのはここからいったいどうやって隕石から過去の三葉を救い出すのか。

それが一番大事なのです。

 

 

この映画はその大事な部分をすべて勢いに任せて流していました。

・隕石が落ちるという事実をどうやって伝えるのか(過去を変えたいと思った時には入れ替わりは起こらなくなっていた。)

・酒の力で入れ替わりは成功したが時間軸が少しずれている(髪切る前だった。つまり隕石が落ちる一日前。1日の猶予はなぜできた?)

・いきなりこのままだと死ぬという事実を伝えられた三葉の友達のリアクション。すぐに信じてくれました。(中身瀧君なのに。最初は散々変だと言っていたのに。)

・入れ替わっている間に瀧くんが企てた作戦をどうやって三葉に知らせるか。

・三葉の父の説得シーンのすっ飛ばし。

・なんで険悪なはずの三葉の父と祖母が同じ空間に都合よくいるのか。

 

なんか軽く思い出せるだけで沢山の突っ込みどころが見つかりました。

 

 

 

でもそんな事はどうでもいいかのごとく全てが都合よく上手くいき、みんな助かりました。めでたしめでたし。

 

 

うーーん。

 

 

いや、見切るのはまだ早い。秒速5センチメートル新海誠監督。

最後にリアルな現実はそう甘くないよ。を突き付けてくると期待しラストへ。

 

 

いきなり舞台は数年後。無事助け出した三葉のことは忘れてしまい、瀧くんも就活、そのまま別々の道を歩んでいる。

 

うんうん泣けるじゃないか。そうか、ここで観客を落とすのか。いいじゃないか。いいじゃないか。

 

 

ん?電車ですれ違ってしまったぞ。一瞬で目を丸くし、お互いを探し始める二人。

あ、でも会えず終いなのかな。くう、なかなかエグイことするじゃないか。

 

 

・・・・会っちゃった。しかもなんか顔見たら思い出した。

めでたしめでたし。

 

 

うーーーーーーーん。

 

置きにいった感があふれ出てました。

ハッピーエンドなので嬉しいし言うことないですが物語としてはそれでいいのかと。

数年後、恋人と別れ傷心に浸りたいとき「秒速5センチメートル」のように見返したくなる作品になったのかと。

名作「バタフライ・エフェクト」は何度も過去に行く程愛した相手を救い出し、目の前にいるのに別の道を歩む選択をしたから名作なのです。

 

そこが高校生ホイホイというか、ハッピーエンドなんだからいいでしょ。

という感じがして少し残念でした。

 

 

 

でも。散々なことつらつら書きましたが

映像は本当に綺麗ですし、表情も老若男女問わずかわいいし、キャラも素敵(登場人物ほとんど)

ちゃんとキャラクターに感情移入できました。

方言もずるい。かわいいに決まってる。

 

 

そう、物語においてキャラがすべてなのです。

キャラの気持ちに共感できればストーリーのあら捜しなど不毛なのです。

その点は非常に強く感じました。そこがそこまで低い点数にならなかった要因かと思います。

 

 

 

★おわりに

足フェチなのでおみ足鑑賞するためだけにDVDは欲しい。

 

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以上、初映画感想です。

意外とこんな幼稚な文章考えるだけで疲れました。

自分の感想を人に伝えるのは難しいですね。

このブログを通して自身のレベルアップにつなげたいものです。

 

ではまた。